2013-02-01

BLUE BEAT BOP! その2

再チャレンジ。
よかったらお付き合いください。

40を過ぎると正直
記憶の前後関係が曖昧になって来ます。

オレだけ?

初めて渡英したのは23の時
パスポートを取得するのにお金がかかるなんて
申請しに行ったその日に知った位、無知な男でした。

そんな男が何故わざわざイギリスまで行ったのか?
パンクを初めとするメイド・イン・UKのロックン・ロールに
熱をあげていたからで
それまでは「鳥取砂丘にも行ったことのない自分が海外なんて余りに恐れ多い」という
よくわからないロジックを立て前として海外は禁断の地と決め込んでいたのですが、
行く。と決めたらすっかり気持ちは彼の地ロンドンに飛んで行ってしまったのは
まぎれも無い事実でした。

事前に予習して行った、「ラフ・トレード」や「オネスト・ジョンズ(ジョーンズ)」
「ソウル・ジャズ」などのレコード店はもちろんの事
コヴェント・ガーデンやポートベローのマーケットにも足を運んだ訳ですが
そこで思いがけない場面に遭遇するわけです

夕暮れ時のポートベロー・マーケット
野菜や日用品を扱うテントのあいだに
レゲエやスカ、ソウル(当然パンクや2トーンなんて仕切りのある)レコ屋テントが
ありました。
それ自体はそこまでめずらしくはないのですが
店の在庫とおぼしき7'を次々とターン・テーブルにのせプレイする
親父がかけている音楽がまさしく「BLUE BEAT」って奴で
夕闇に解けて行く爆音でかかるその「音楽」を
目の当たりにした23の自分は
そのテントに釘付けに・・・・・・

テントの近くには
お子さんを連れたママさんが
ビートに会わせて身体を揺らし
お子さんをあやし。
黒人の老婆は身体を燻らしていた。

思わず今かかっているそのシングルが欲しいとつげ
購入したわけですが

何か一言気の利いたお礼を告げたかったおれ。
今思えば「Thanks A Lot.」でもなんでもよさそうなものですが
どうにもこうにも思い浮かばず
もじもじしていたら
親父が見るに見かねてか一言

「Merry Christmas!」そう言いながら
シングル盤を手渡してくれたのです。

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書き直そうとしたわりには
対して違わない駄文なのですが

「BLUE BEAT BOP!」を手にする度に
ページを開く度にこの時の絵と感覚が蘇って来るのです。
まだ本書読んだ事の無い方、そしてスカやブルー・ビートなんて
聴いた事の無い方
そんなあなたのための10年(実は20年)越しの復刊だと思います。
遅ればせながらですが
2ndエディションのために書き下ろされた
「カーティスと、ラヴァーズ・ロックのアーリー・デイズ」などは
今まで誰も何処にも記していない最高のコンテンツです。
他にも差し替えられた沢山のページがあります。

やっと2冊、3冊手元における様になったので
今度こそ山名氏が望む様、沢山の付箋や書き込みマーカーでのチェックを
楽しみたい。

しょうもない文学を読むくらいなら
この音楽を心底楽しみましょう!
(H)





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