2015-07-28

Classics Records 真夏のおすすめ

連日連夜の真夏日を、すこしでも涼しく過ごせるような歌ものを集めてみました!
それぞれ、タイトルからお店の商品ページへリンクされています。ぜひどうぞ。

(LP) Danny Wilson / Be Bop Mop Top (used)



80年代後半の屈指のブルー・アイド・ソウル・バンド。
その洗練されたメロディと、ゲイリー・クラークののびやかな歌声が絶品!
この2ndアルバムは、1曲として隙のない素晴らしいアルバムです。

個人的にトレイシー・ソーンの歌声を聴かずに夏なんて終われるか!という感じ。
これはB面収録曲。ベン・ワットのギターもさわやかであります。


リッキー・リー・ジョーンズの歌声はとっても、耳にやさしくここちよいですが、
さらにトム・ウェイツによる美しい曲のカヴァーとなったら、相乗効果◎
まだ2枚しかアルバムをリリースしていなかったというのに、貫禄のライヴ盤です。



↑最近ずっと聴いているのが、サンフランシスコの女子3人組、The Sandwitches↑
The Fresh & Onlysのコーラス隊でしたが、メンバーそれぞれ楽器もスゴ腕!
ガレージ・カントリーとでもいいましょうか。残念ながらこれがラスト・アルバム。
けだるい感じのサウンドが、底なしのリラックス状態を誘います。

夏といえば、レゲエ、というよりもやっぱりスカ・オア・ロック・ステディ!
ケン・ブースのスムースなヴォーカルに合わせて踊れば、夏の暑さなんて気にならない!
Studio Oneの時代の名曲収録のベスト盤は、ヴォリューム大きめでぜひ。

お店はこちら→ CLASSICS RECORDS

2015-07-17

Fountainsun / Music Today


80年代後半から、ボルチモアで活動しているポスト・ハードコア・バンド、Lungfish。
Dischordなどからアルバムをリリースし現在も活動、2005年には来日公演も↓

この立派なヒゲをたくわえた中心人物である、ダニエル・ヒグスは、ソロや別のバンドでも活動していますが、今回、パートナーである石井文得とふたりで始めた新らしいユニット、それが、ファウンテンサン。


↑2014年に亡くなった、インドのマンドリン奏者、U. スリニヴァスへのオマージュとして
「Music Today」と名付けられた本作は、そのインドと、そして精神世界的に兄弟とも言える、偉大なるビック・サーにてレコーディングされており、アルバム全体をインドと、そしてアメリカの大自然も一緒に吹き込んだような、壮大なアルバムになっています。

アルバム冒頭11分を超える大作「Ripening Shaves」のラストに向かっていくの音のうずは、
ジャケットのなかに収められている、石井文得によるうつくしい写真のひとつ、
太平洋の岸壁にうちつける荒波のようであり、ダニエルの語るように歌う様子は、
彼の描くイラスト同様に、ビック・サーに古くから伝わる、おどろおどろしくてわくわくするような昔ばなしを聴いているかのよう。
何十年も前に録音され、いまやっと発掘されたアシッド・フォークの歌姫のような、
石井文得のうつくしい歌声も、耳の奥深くにしっくりと染み込んでいきます。
バンジョーとガット・ギター、そして数々の打楽器が幾重にも繊細に重なりあい、
音とその昔ばなしはインドからアメリカへとひとっ飛び。
夏の夜の深い森のなか、たき火がゆらいでいるのを見ながらずっと聴いていたくなる
そんな作品です。
ジャケットは本のような特別な仕様になっており、石井さんによる録音日記、美しいビック・サーの写真、そしてダニエルのイラストをたくさん掲載。
アルバムの背景を思い描きながら楽しめるようになっています。




発売は、いつも世界中のすてきなカップルや家族がつくる作品を紹介してくれる、
Sweet Dreams Pressさんより。また愛おしい2人組と出会えることができました。

追加!来日公演決定しましたよ〜。→ Fountainsun Japan Tour 2015

お店の商品ページはこちら→ (CD) Fountainsun / Music Today (new)
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2015-07-08

Girl In A Band キム・ゴードン 自伝


本国で発売されてからずっと読みたかった、ソニック・ユースのキムの自伝読了。
このブログでは率直な感想を書きたいので、詳しい本の内容については
最後のお店のページのリンク先を参照してください。

まず、この本の帯にも「女傑」って書いてあるし、わたしもなんとなく
キム・ゴードンというひとは、イメージ的に、強くて、こわくて、さばさばしている、
だからこそ、男のひと3人(あるときは4人)を従えバンドを続けていられるのでは、
そうおもっていた。これはだいたい一般的に同じ意見なのではないだろうか。
でもそうではなかったんだ。

後に統合失調症になってしまう兄から受けた、善くも悪くも影響されたことばの数々に
よって、ネガティヴでうだつの上がらない10代を過ごしたL.A.時代。
アートのシーンから音楽を始めたことで、ミュージシャンとしての自信が持てないこと。
ステージではいつも、サーストンより目立たないよう気を配っていたこと。
自分たちが書いた歌詞でも、ステージで涙なしでは歌うことのできない曲があること。
娘を連れてのワールド・ツアーがどれだけしんどいか、神経を張りつめるかということ。

でもいちばん、わたしがああ、そうなのか!とおもったのは41章からのあたり。
子どもが生まれてからN.Y.を離れ、バンド中心だった今までの生活をがらっと変え、
母としての役割を最優先に考えるようになったころからのこと。
そこに書かれているのは、結婚し、家庭をもってそれを維持していくために
だれもが悩む、パートナーとの気持ちのすれ違いや、思い違いについての葛藤だった。
わたしは子どもがいないので、子育てに関してはなんにも言えないけれど、
キムも、主婦として、同じようなことを考え日々、暮らしていたのだなあと
とても驚いた。
そして子育てと親の介護との板ばさみ、なんていう身近であり身に詰る経験も...。
音楽ファンや、N.Y.のアート・シーンを知りたいひとはもちろんのこと、
これから30代、40代を迎える、女性たちにもっと読んでほしい!というのが
いちばんの感想かもしれない。ある意味X-Girl世代はぴったりの内容かも。

夫婦のことは、夫婦にしかわからないし、本人たちにもわからないことがある。
ソニック・ユースのような、実験的な音楽をつくりつづけながらも、
パパとママ、家族を続けていた2人に、たくさんの人が勇気づけられたのは本当だ。
ただ、正式には発表されていないバンドの解散が、どうか本当にならないこと。
それを願うばかり。

お店の商品ページはこちら→ (単行本) Girl In A Band キム・ゴードン自伝

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2015-07-01

Gofishトリオと柴田聡子の10インチ

【お知らせ】不良品が発生していましたが、無事に再入荷しました!初回盤同様、特典CDも同封されています。
詳しくはレーベルのサイトにてご確認ください。

「聡子が投げて、Gofishが受ける。Gofishトリオが逃げて、柴田聡子が追いかける」

Gofishトリオの東京でのライヴで共演したことがきっかけで、柴田聡子さんが名古屋や
京都に行くたびに共演し、交流を深めた2組のアーティスト。
まるで遠距離恋愛をはぐくむようなその軌跡が、共作というかたちになりました。
かよわそうなのにしっかりとした強い芯を持ち、独特の歌世界をつくる柴田さんと、
たゆたうような歌とギターと、とろける弦楽器のアンサンブル絶妙のGofishトリオ。
ライヴでつちかった2組の息もしっくりとかさなりあって、
いままで聴くことのなかった新しいGofish、そして柴田聡子を聴くことができます!

Gofish、そしてNice Viewでも活動するテライショウタ作「ねがい」、
柴田聡子のペンによる「思い出が消えちゃった」「長い歌」収録。
本編3曲ももちろんながら、初回封入特典のCDにのみ収録されている、
「風の谷のナウシカ」と「君の瞳に恋してる」のカヴァーがもう絶品!
2014年名古屋ブラジル・コーヒーでのライヴ録音ですが、
とくに「君の瞳に恋してる」の日本語カヴァー、これは柴田さんの作詞だろうか、
胸がきゅーん、となって、なんだか涙が出てきそうな素晴らしさ!
ぜひぜひ、お早めにお求めくださいね。

お店の商品ページはこちら→ (10inch+CD)Gofishトリオと柴田聡子の10インチ(new)

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