2016-11-11

台風クラブについて書く

『台風クラブ』
僕は彼らの音楽で、ちゃんと聴いているのは
実を言うと、たった4曲しかなく、手元に有りいつでも聴き返せる曲は2曲。
あとは動画サイトを見聴きする位しか、情報が無い。
が、たくさんの人に「こんなバンドがいるよ!」と
伝えたくなってしまった。

知ったのも割と最近で夏くらい?SNSの書き込みで「処暑」を知って
聴いてみたら(店舗でのレヴューにも書いたけれど)そのぶっきらぼうだけど愛着のあるメロディーとカラッとしたバンド・サウンド、良く出来たPVに、ハートを鷲掴みされてしまった。

ココナッツ・ディスクに行けば買えるその曲の入った音源も、しかしいつの間にか出不精になってしまった自分には、電車で一本とは言えど少し距離を感じてしまい、購入が後回しになってしまっていた。

そうこうしてるうちに「ついのすみか」のPVが完成したとの事でまたもやサイトにて拝聴。
曲の良さに磨きがかかっている印象を受け、言葉が無い。格好良い。どうしたものか?

そんな時にイベント『レコードの日』に
イラストレーター・漫画家である本秀康氏の『雷音レコード』よりリリースとの知らせが!

前置きが長くなってしまったが本題はここから。

件のレコードを手に入れ
歌詞カード片手に音源にあわせ歌う。楽しー!

そしてB面「まつりのあと」。盛り上がって来たその時『食む』という歌詞が目に飛び込んで来る
次にこの言葉が歌われるが何て読むのだ?
拾ってきた辞書『新明解』(第二版。古いけど仕方ない)で調べてみた。
*はむ『牛が草を・ー・む』『高給を・ー』(=生活している)
どちらかと言うと前者のイメージ。(うん。貧乏イメージ。庶民の味方。個人的な願望でもありますが。)
ロックンロールなんてそんなもんでしょ?
出来損ないの自分。うまく行かない毎日。
でも
それらは続くし、肯定して進まないとやってられない。
そんな気分の(そしてそんな気分を吹き飛ばす)BGM。

「たったひとり期待してる 自分勝手な幽霊が ほんの少し甘い夜を食んでいる」
なんて。。。。ボクは、彼ら『台風クラブ』をロックンロール・バンドとして認識します。


そう言えば「処暑」。
読めた?オレ読めなかった・・。
読み方と意味調べたら・・納得の歌詞。そしてPV。
「オレは/ちょっと/涼しいみたいだ」(聞き取り)

以前確かに感じて、未だに忘れる事の出来ないモヤモヤとした感情を、彼らはストレートに思い起こさせる。
個人的には「ああ、もう。放っといてくれ。これ以上俺を刺激しないでくれ・・・」と思わなくも無いが、繰り返し針を落とす音源。そして止まらないニヤニヤ。

もちろんそれは
「しばらく続いた勘違い」かも知れないし
やっと気がついた「 手遅れだってこと」かもしれないけどね。