2014-12-31

わたしのとなりの音楽 2014 笑う門には福来る編

ディプレッション編書いて、もういいかな、音楽に甲乙つけるのもなんだな、
と思ったのですが、
ちょっと元気なときも以前よりだいぶ、増えてきて、
そんなときに聴いた音楽も、すこしご紹介しようか、という気持ちになりました。
口角をあげていると、楽しい気分になるって本当なのだろうか。どうですか?

Woods / With Light And With Love 

Woods好きなんですが、今作でまたぐっと、好きになりました!
ハイトーンのヴォーカルといい、ギターのだらだらとしたジャムといい、
ニール・ヤング爺やBuilt To Spillが好きなかたにもっと、聴いていただきたい。
わたしが言うので本当です。
Bob Dylan / Tempest

今年やっと!生ディランを観ることができました!
で、観たあとに買ったのですが(ふつうは観る前に買うよね)
なんかこう、世の中の仕組みにイライラしたときに聴くと、
おじいちゃんが「ふむふむ、そうかそうか」と、
愚痴を聞いてくれるみたいで、安心してくる、そんなアルバムでした。
次のアルバムも楽しみ。
Real Estate / Atlas


「ロック・バンドは変化していくもの」ということは、よくわかっているものの、
ずっとこんな音をつくってほしいなあ、とおもってしまう、
それは聴く側のわがままでしょうか。
でも変わらないバンドも少しくらいいてほしい、それが彼ら。
と言いつつも、次にどうなるのかも楽しみだったりして。
王舟 / Wang


ひとめぼれ、ならず、ひとききぼれ。
唯一無二のこのうたごえと、わたしの大好きなカントリー・フォークなかんじ。
最初に聴いたときから、すでにもうなつかしい気分になった、
いまいちばんライブを観にいきたいひとのひとりです。
Rachael Dadd / We Resonate


とにかくびっくりしました!
レイチェルのライヴは定期的に観ているのですが、
このアルバムを聴いていると、きっと彼女のなかでなにか、新しいものが生まれた、
もちろん息子シューキくんの誕生もそうですが、
すごく「変化」があったはずだな、それが音にあらわれた!と感じました。


ここで番外編。
V.A. / London Is The Place For Me Trinidadian Calypso In London, 1950-1956

ぜんぜん今年ではなくて、2002年にHonest Jon'sからリリースされた、
トリニダード・トバゴのカリプソのコンピレーション。
このアルバムがリリースされた年にちょうど、ロンドンに行くことができて、
そしてそのHonest Jon'sレコード・ショップにも寄れ、
このアナログがもちろんそこにあって、「買おう!」とおもいつつも、
「今回の旅では、将来お店でおけるような、中古盤を買うんだった、
 帰ってからでも買えそうな新譜は、安くなければやめとこう」
...なんてばかなことをして以来、ずっと忘れていた1枚なのです。
カリプソの歌詞の内容はとても、辛辣な風刺がほとんどらしいのですが、
これを聴きながら晩ご飯の用意などしていると、楽しい気分になってきて、
なんだかおいしくできてそうな気がしてしまう、
そんな南国の音楽、カリプソの魅力たっぷり味わえます。
シリーズで何枚かでているので、そのうち集めたい。
そしたらきっと、笑う門にも福来る予感、です。
以上、今年もみなさん、たいへんお世話になりました!
よいお年をお迎えください。
(お店は年末年始も無休で開いております!)

2014-12-10

わたしのとなりの音楽 2014 ディプレッション編

(こんな企画はじめてだとおもうんですけど)


きょうはダメでした、絶不調。
毛糸も編み物も大好きだから、冬が大好きだったんですけど、
最近は本当に、さむいのが苦手になりました。
冷蔵庫がからっぽだったので買い物しに出たのに、
歩いてるだけで泣きそうになって、帰ってきてからころがりました。
気分転換失敗。
天井を見ていて、音楽くらいかけようかな、
スイッチまでなら近いし、こういうときに聴けそうな感じのを、
そういう気になるってことは気分転換ちょっとは成功したんじゃないか。
で、しばらくブログも書けてないし、年末だし、
今年、こういうとき聴いたものを聴きなおしてみました。
題してディプレッション編です。
写真がいまいちなのは許しておくんなまし。

Bonnie "Prince" Billy / Singer's Grave A Sea Of Tongue


どこのベスト・アルバムにも入ってないのが不思議です。なぜ!わたしにはベスト!
前前作「Wolfroy Goes To Town」と5曲ダブってますが、
アレンジもしなおして、生まれ変わってます。
ウィルの歌声もフィドルの響きも美しすぎて泣けてきます。素晴らしい。

柴田聡子 / いじわる全集

聡子はん、聴いているうちにすこし元気が出てきて、
一緒にうたったり、くちぶえを吹きたいんだけど、
くちぶえ下手だし歌詞がわたしには難しすぎて、ふんふん、と言って聴く。
難しいからこそ、「海でもみずうみでもないここで こっそり水遊び」とか
「毎日晴れることのよろこびは 毎日布が乾くよろこび」とか
そういう歌詞が、ピンポイントでじんわり耳にはいってくる。
Tara Jane O'Neil / Where Shine New Lights

タラが今年ちゃんと日本に来れてよかった。
わたしはたぶんこのアルバムがなかったら、辛いときを超えられなかった気がする。
それをちゃんと、本人につたえることができて、しあわせです。
ずっとそばにいてくれるアルバム。
ネス湖 / Stars In Daylight
Gofish、Nice Viewのテライさん、わすれろ草、Teasi、BREAKfASTの松井さん、
コントラバスの稲田さん、村上ゴンゾさん、ASUNAさん、加藤りまさんという
すごいメンバーのバンドです。
日によってノイズが強い音楽は聴けない日もあるんですが、
これを聴いていると、セプチマで観た、ロウソクの光にゆらめいて
水のしたたる音が響いて、幻想的だったライヴのことを思い出します。
またひとりでセプチマ、行けるだろうか...。
Neil Young And The Crazy Horse / Everybody Knows This Is Nowhere

最後にぜんぜん今年じゃないんだけど、
ニール爺とダグ(Built To Spill)はいつでもとなりにいてくれて、
最近たくさんリリースしてくれているのに、さっぱり追いついていないので、
申し訳ありません、という気持ちをこめて。
もちろん爺のいう通り、少しずつ、ちゃんと順番にフィジカルで聴きますごめんなさい。

なんだかまとまっているのか、いないのか。
元気なとき編をやるかどうか、もまだ未定です。それではおやすみなさい。