2014-07-28

最近のオレ 7/28 夏の日差しは男を少年にする

夏風邪かな?微妙に咳がとまらない。声も枯れ気味。でも気分は悪くない。
仕事に行かなくなって2週間が過ぎた。
何もしなくて良いからと言って何もしないのは
身体にそして心に悪いのでライトに腹筋はじめてみたり。

先日吉祥寺をぶらぶらしてきた。
ウチからだと総武線で反対側まで
外は熱いから冷房の効いた電車でウトウトしながら。
飲屋街を指くわえて横目に
古本屋さん「百年」とか
レコード屋さん「ココナッツ・ディスク」とか。
ここのお店がどうとかは
まあまた今度。

「ココナッツ・ディスク」で無料で配布していた
「BOYSAGE」CD-Rを貰って来た。
前にタワレコで見かけた、何たらデマルコみたいなジャケット。聴いてみたら内容もそんな感じだった。

でも悪い感じはしない。ちょっと羨ましいくらい。
パンクとかニューウエイブなんて元々そんな感じじゃん。と思うから。
俺たちもやってみようぜ!って音だしてさ。
最近のこの熱い日中部屋で聴くのにちょうど良いサウンド。次はちゃんと何とかデマルコ聴いてみたくなる、そんな逆ガイドライン的役割も果たしてます。
 後ろの綺麗な女の人の雑誌は特集の「ウエストコースト・ロック」が良いんだよと言い訳しながら買った随分まえの『PLAYBOY』。
別冊付録の『ウエスト・コースト・ロックを知る100枚』というのが付いていて、まだまだ聴いた事の無いアルバムがある事や、近所のレコード屋さんにあった「ニュー・ライダー・オブ・パープル・セイジ」はガルシアがつくったバンドなんだとか。気づきは尽きない。
後ろの方には映画『ブギーナイツ』の主人公のモデルとなったポルノ界のスーパースタージョン・ホームズのコラムも。そう言えば、映画の最後の方でBeachBoysの「ゴッド・オンリー・ノウズ」が流れてちょっとグッとくるんだよな。もちろんヌードも綺麗なんですけど。
そんな感じの7月下旬15年ぶりにあった友人に「まったく変わっていない」といわれ
まんざらでもない僕でした。
(H)

2014-07-13

最近のオレ 2014/07

そもそもなんでヴィレッジ・ヴァンガードだったのか。
話は1999年もしくは、さらに何年かさかのぼる。

当時、組んでいたバンドのライブの打ち上げで
対バンの大学生であったメンバーと話していたとき、どういう経緯かは忘れたけれど
君みたいな奴は「リチャード・バックの『イリュージョン』読むといいよ」
なんて事を言われた。
何だかへんなコンプレックスの塊みたいなオイラ
特に大学生に対する「どうせお前ら遊んでんだろ?」
お前らに負けない位、本読んでるぜー。みたいな。
なんだか恥ずかしい理由から
それなりに本は読んでいた(つもりでいた。)オイラ。
そこへ大学のサークルでバンドをやっているあんちゃんから
知らない本を勧められ「ああ『かもめのジョナサン』なら読んだ事あるよ」なんて
一応、抵抗してみたりしたが。内心は「情けなさ」でいっぱいだった気が。

で。探しに行く訳ですが
無い。何処に言っても無い。
『かもめの』はあっても『イリュージョン』は無い。
ある日偶然見つけたんです。
集英社文庫の棚で。
『かもめの』は新潮文庫
だから勝手にリチャード・バックは新潮文庫と決めつけていた訳で
そりゃ無いよ。ある訳が無い。

で、読んでみたら、その本に出会わなければ今の自分は無いって位衝撃を受けまして
以降自分の大切な1冊に。大学生に対する偏見も「いい本知ってるなー」なんて。

で、ある日友人にさそわれ立ち寄ったヴィレッジ・ヴァンガードの下北沢店
当時CD店で働いていただけに店名を聞いて「なんだよパクリかよ」と思った事をおぼえている。
しかし店内に足を踏み入れた瞬間、そんな自分の思いを吹き飛ばされる事に。
今でこそ珍しくなくなってしまったかもしれないが、書籍やCDそして雑貨が一体となって並べてあるその勢いは、オレの仕事は「ここしか無い」そう思わせるほどだった。

なかでも決め手となったのは
リチャード・バックの本が出版社別では無く
彼の作品はここみたいな感じで普通に並べてあった事。
つねづねあの出版社別の棚に疑問をもっていただけに
「そうだよな」「これだよな」と、ひとり感心していたのは
昨日の様。

そんなヴィレッジ・ヴァンガードを今月で退職いたします。
さいならヴィレッジ・ヴァンガード。
(H)

http://classicsrecords.net/?pid=31832741 お店のリンクをつけました
出来るならばこの村上龍の翻訳した版で読んで頂きたいと思います。ぜひ。