2013-02-23

2/22 new in

2/22(金)入荷アイテムよりご紹介。
今回は雑誌relaxとSTUDIO VOICEを何点かアップしました。
お気に入りの号が見つかりますように!



 81号 ワイルドバンチとウイニングイレブン特集。
写真も豊富だし、もちろん読みごたえあり。
                                   

 STUDIO VOICE ガール特集
サイラスやN.Y.の才女がたっぷり。
メルボルン特集コーナーよりPAMのアートワークも。


 55号は、セサミストリートと本の特集。
本の表紙がいっぱい載っているだけでしあわせ。
テーマごとに分類されていて、順番に読んでいきたくなってしまう。


46号は、MO-WAXと口笛、そしてゴルフ
 口笛特集は、サヴァービアでおなじみのメンツによる、ディスク・ガイドも。

休みの日に、日当りのいい部屋の窓辺でねころがって読むのに最適な1冊ばかりです。
お店はこちら→ classics records

2013-02-19

オレもクラスメイトに入れてくれ

http://youtu.be/y5K1gtkblrU
そりゃいいさ。良いに決まっているよ。
時に友部正人であり時に真島昌利であり時にジョナサン・リッチマンであり
もちろん倉内太である。
でもさすがにここまで良いとは思わなかったな・・・・

このアルバムが気に入らないなら
ボクと音楽の話はしない方がいいね。
それだけの話だけど。

これこそ「自由」。「自由」こそロックン・ロール。
http://youtu.be/OU5L_f9_yCY


(H)




2013-02-18

"notie"@小岩BushBash

そこは、仕事場よりも、行きつけの呑み屋より近かった。

*************************

冬が嫌いだ。寒いのが苦手だ。
例えばオールナイト・イベント
そりゃ中には無理してでも行かないと行けない
イベントもあるが・・・
帰りのあの「死んでしまうんじゃないか?」的な寒さや
現実に引き戻される感じが正直苦手だ。

だからか、1月〜3月あたりはライブハウスからも
足が遠のく。

しかしそうも言ってられない。
ひと月に1度か2度選んでイベントに
足を運ぼうと思っていた、所に。

小岩のイベント、メンツがヤバいよね!
との情報。

出演予定の何バンドかある中にTRIOの名を発見!
TRIOと言えば何年か前、新宿に観に行ったが、
メンバーの急病のため見る事ができなかった
苦い思い出が。

ROCKBOTTOMのKOJIさんにKenKenさんを紹介して頂く。
それ以来ことあるごとに、話をさせていただいていた彼の
バンドのライブを観れるってだけで行く理由には十分。

なにより
地元駅から2つという絶好のロケーション!
対バンにJINさんのレーベルからリリースのNoやMiddleの名があれば
尚さら・・・

最初に書いておくと
全てのバンドがよかった
BROILERがはじまった瞬間
「ああ、パンクって自由なんだ」と
心底思ってしまった。
写真を一番とっていたのは
DOG HOTEL。
しかし
敢えて、記すとNo,TRIO,MIDDLEは
特別に良かった。
No,Middleは物販でCD買って後で聴いたら歌詞が日本語で驚いた!現場では日本語に聴こえなかった(失礼!)もちろん良い意味で。
そのサウンドから立ち振る舞いから何から何まで圧倒的。しかも3バンドとも3ピース!
追いかけなければいけないバンドが増えてしまった。
実を言うと、自分がライブ・ハウスに
足を運ぶ様になった頃がちょうど細分化がはじまった頃で
emoと言うかハード・コアと言うべきかSnuffy Smile系のバンドから
時間的金銭的その他もろもろの理由で気持ちが遠のいてしまっていた。

しかしBlack&Whiteのメンバーなどと会話をすると
「ハード・コアの連中の方がおもしろい」なんていう発言を聞いたり
(所詮?されど?)TwitterをはじめとするSNSで知り合ったり
目にする、人の活動に触れる機会が確実に増えた結果
(今更ではあるかもしれないが)ハード・コア、emo、メロ・コアなサウンドを
含む、大きな括りで最高なパンク・ロックを
これからも追いかけていくことになりそうだし
サポートしていきたい。
なによりマイペースで活動を続けるTRIOの活動には注目して行きたい。
(H)

















2013-02-12

2/11 new in


2月11日(月)新入荷アイテムをアップしました。いくつかをご紹介!

Idaの8曲入りEP「My Fair, My Dark EP」
Idaらしいフォーク/カントリーのカヴァーも収録。
今は亡きリヴォン・ヘルムも参加しています。



Sloanの「青盤」こと「One Chord To Another」
残念ながらライヴ盤はついていませんが、
このアルバムでSloanは代表的なパワーポップ・バンドになったといっていいはず。
思わずハンドクラッピング!



シアトルが誇る、ヘヴィでキュートなFastbacks!
最近お店でもなかなか見かけなくなりましたが、
パンキッシュなサウンドがとってもかっこいい。



ひきつづき書籍「BLUE BEAT BOP!」復刊記念特集、
「BLUE BEAT BOP!とその周辺」コーナーを設けています。→こちら
コンピレーション・シリーズ「Rock A Shacka」のVol.2は、
元デタミネーションズのShinさんの選曲による、レアなスカがたっぷり。

他にもいろいろ入荷しています。お店はこちら→classics records

2013-02-07

読みメモ ヘッセ「デミアン」


「本を読むこと」も出会いのひとつだ。

わたしは若いころ、あまり本を読まなかったので、
20代後半くらいから、それを取り戻そうといつでも、
なにか本を自分の横に置くようになったが、
この本も、たぶん、
10年、いや5年前に読んだとしても、
きっといまほどに、心に響かなかっただろう。
出会うときは、いまだったのだと思う。
いくつか、こころに残った部分をあげてみる。

「すべての人間の生活は、自分自身への道であり、一つの道の試みであり、
 一つのささやかな道の暗示である。どんな人もかつて完全に彼自身ではなかった。
 しかし、めいめい自分自身になろうと努めている。ある人はもうろうと、
 ある人はより明るく。」

「私は、自分の中からひとりででてこようとしたところのものを生きてみようと
 欲したにすぎない。なぜそれがそんなに困難だったのか」

「各人にとってのほんとうの天職は、自分自身に達するというただ一事あるのみだった。
 〜中略〜
 肝要なのは、任意な運命ではなくて、自己の運命を見いだし、それを完全にくじけず
 生きぬくことだった。
 ほかのことはすべて中途半端であり、逃げる試みであり、大衆への理想の退却であり、   順応であり、自己の内心に対する不安であった」

あとひとつ、エヴァ夫人のことば。

「生まれることは常に困難です。鶏が卵から出るのにほねをおることはご承知でしょう。   ふりかえってたずねてごらんなさい。自分の道はそれほど困難だったか、
 ただ困難なばかりだったか、同時に美しくはなかったか、自分はより美しい、
 よりらくな道をしっていただろうか、と」
(以上、新潮文庫「デミアン」高橋健二訳より抜粋)

この部分を読んだとき、あたまのなかにある音楽と、映像がうかんできた。



映画「フューチャー」のワンシーン。
このシーンを観たとき、「ああ、わたしもこんなふうに踊りたい!」
そう思ったんだけど、観た方でおなじ思いをされたかたはいるだろうか?
(わたしだけかなあ)
「卵の殻」と、このダンスと、そしてBeach Houseのこの曲、
今年になってわたしが経験したものが、シンクロした!

すべてが今を選んで、こちらへやってきたのか、
それともわたしが、選んでそちらへいったのか。出会いって不思議。

2013-02-06

The Normal Years


なかなか良いタイトルだと思う。

身体が揺れ続けている。子供の頃親父に海に連れて行ってもらった日の夜みたい。
親父はたぶんオレを強い男にしたかったんだろうけど
海、おっかなかったなあ。

*******************************************************

地震の直後に書きかけた
ブログの文章。
良く観たら草稿のままでした
日の目をみないままってのも可哀想なので
改めて。

本当は山ほど雪が降る予報でしたが
みぞれで終わりそうな連休中日
今日のために買いだめたビールを呑みながら
小さいながら幸せを噛み締めております。

(H)

映画「断絶」について


アーカイブ的に以前のブログの中でも気に入っている
奴をすこしづつアップしていこうとおもいます。

********************************


先日本当に十数年ぶりに映画館へ『断絶』を
観て来た。
こうみえて実は映画大好きBOYだった20代前半でしたが
最後に観たのはナンだったのか?

映画の方は
何も起こらないアメリカン・ニュー・シネマの代表のようなことをさんざん聞いていたから
(現実に興行は散々だったためモンテ・ヘルマン監督を映画界から遠ざけるのには十分だったほど。)
期待はしていなかった。(してないってのはウソだよね)
伝説のバンドの再結成ライブ位の、観ておいた方が良いよね的な感じ。

確かに何も起こらなかったが
その抑揚の無い中
微妙に抑揚するストーリー
以前から好きだった
ジェイムス・テイラーにデニス・ウィルソンの二人は
さらに好きになったのは言うまでもない。
JTのあのクールさに、デニスの人懐っこい笑顔に
ぼくは持って行かれっぱなしだった。
そしてもう1人
ぼくの心を鷲掴みにしていったのが
THE GIRLのローリー・バード。
彼女だ。

Great 3の片寄さんの影響でAORに熱をあげていた頃であった1枚に
アート・ガーファンクルの
アルバムがあった。
正直サイモン&ガーファンクルの、しかも地味なほうの方の
アルバムなんて
こんな機会がなかったら聴かなかったであろう。
正直あまり本家でさへそこまで知らないのに
ユニオンで100円~300円で見かける事さえあるこのアルバムが果たして・・・・

ところが!

ほんとに良いアルバムで
特に(普段レコードで聴いているため)B面、ジョン・ジャーヴィスとエリック・カズのペンによる
「Can't Turn My Heart Away」からの流れは
正直鳥肌が立つほど良い。
ほぼ全てがメロウなバラード曲で占められていて
すこし人生に疲れたあなたやボクにはぴったりなアルバムだ。

アルバムの裏に
女性の口元からしたの写真が採用されている。

彼女だ。

ローリー・バード。

75年位から彼、アート・ガーファンクルと
二人は同じ時を過ごしていた
しかし79年彼女は彼のアパートで自らの短い命を絶つ。

その後発表されたのが先のアルバムで
インナーに小さく『バードに捧げる』とある。

映画『断絶』での彼女はほとんど素だったらしい
監督がそんな彼女を採用しそんな彼女から役のディティールを
描いた。

多分(ボクを含めた)バカな男は
きっとみんな彼女と恋に落ちるはず。
(H)




2013-02-02

映画「The Future」@ Image Forum


ずっと観たかったミランダ・ジュライの「ザ・フューチャー」を観てきました。
ずたぼろ、いや、それは言いすぎか。
でも、傷ついて帰ってきました。
渋谷の、どこにもよらずに、家までいちもくさんに。
雨がふりだしそうだったのもあるのですが。

わたしは主人公と同年代で、もう少し年上で、
なんだかいろいろなことが、ひとごとではないのでした。

先週ぐらいから、いろいろ悩んでいることがあって、
そんなもやもやを抱えて観に行ってしまったからかもしれません。
夜、こっそり泣きました。(ホントはぜんぜんこっそりでなくバレバレ)

この家に引っ越してきて半年が過ぎて、
そろそろ「生活のリズム」なるものができてきて、
お店に支障がないくらいに、外に働きに出よう!と思い、
いろいろ調べたり、考えたりし始めたのですが、
わたしが外での仕事をやめたのは、
正確に言うと、外の仕事からにげてきたのは、もう5年も前で、
いろいろ調べだす前に、もっとたいせつな、
「外に再び出ていく勇気」がまったく準備できていないことに、
昨日の夜、気づいてしまったから。

そんなふうな気持ちにさせる映画でした。
短編も、今月レイトショーで上映されるとのこと。
覚悟をきめて、観に行かなければなりません。


「君とボクの虹色の世界」2/23(土)よりレイトショー

2013-02-01

BLUE BEAT BOP! その2

再チャレンジ。
よかったらお付き合いください。

40を過ぎると正直
記憶の前後関係が曖昧になって来ます。

オレだけ?

初めて渡英したのは23の時
パスポートを取得するのにお金がかかるなんて
申請しに行ったその日に知った位、無知な男でした。

そんな男が何故わざわざイギリスまで行ったのか?
パンクを初めとするメイド・イン・UKのロックン・ロールに
熱をあげていたからで
それまでは「鳥取砂丘にも行ったことのない自分が海外なんて余りに恐れ多い」という
よくわからないロジックを立て前として海外は禁断の地と決め込んでいたのですが、
行く。と決めたらすっかり気持ちは彼の地ロンドンに飛んで行ってしまったのは
まぎれも無い事実でした。

事前に予習して行った、「ラフ・トレード」や「オネスト・ジョンズ(ジョーンズ)」
「ソウル・ジャズ」などのレコード店はもちろんの事
コヴェント・ガーデンやポートベローのマーケットにも足を運んだ訳ですが
そこで思いがけない場面に遭遇するわけです

夕暮れ時のポートベロー・マーケット
野菜や日用品を扱うテントのあいだに
レゲエやスカ、ソウル(当然パンクや2トーンなんて仕切りのある)レコ屋テントが
ありました。
それ自体はそこまでめずらしくはないのですが
店の在庫とおぼしき7'を次々とターン・テーブルにのせプレイする
親父がかけている音楽がまさしく「BLUE BEAT」って奴で
夕闇に解けて行く爆音でかかるその「音楽」を
目の当たりにした23の自分は
そのテントに釘付けに・・・・・・

テントの近くには
お子さんを連れたママさんが
ビートに会わせて身体を揺らし
お子さんをあやし。
黒人の老婆は身体を燻らしていた。

思わず今かかっているそのシングルが欲しいとつげ
購入したわけですが

何か一言気の利いたお礼を告げたかったおれ。
今思えば「Thanks A Lot.」でもなんでもよさそうなものですが
どうにもこうにも思い浮かばず
もじもじしていたら
親父が見るに見かねてか一言

「Merry Christmas!」そう言いながら
シングル盤を手渡してくれたのです。

*****************************

書き直そうとしたわりには
対して違わない駄文なのですが

「BLUE BEAT BOP!」を手にする度に
ページを開く度にこの時の絵と感覚が蘇って来るのです。
まだ本書読んだ事の無い方、そしてスカやブルー・ビートなんて
聴いた事の無い方
そんなあなたのための10年(実は20年)越しの復刊だと思います。
遅ればせながらですが
2ndエディションのために書き下ろされた
「カーティスと、ラヴァーズ・ロックのアーリー・デイズ」などは
今まで誰も何処にも記していない最高のコンテンツです。
他にも差し替えられた沢山のページがあります。

やっと2冊、3冊手元における様になったので
今度こそ山名氏が望む様、沢山の付箋や書き込みマーカーでのチェックを
楽しみたい。

しょうもない文学を読むくらいなら
この音楽を心底楽しみましょう!
(H)