2013-07-16

フジワラサトシ「い、のる」レコード発売記念コンサート@下北沢富士見丘教会


フジワラサトシさんのライヴを観に、久しぶりの下北沢へ。
大好きな下北で、レコード屋や古本屋をほっつき歩いてから、
ビールを1杯ひっかけて、教会へ。
そういえば前回の下北も、この教会にライヴを観に来たんだった。
あのとき雪に埋もれていた坂道を、きょうはすいすい登る。

連日の猛暑がうそのように、とってもここちよい風がふいていて、
教会のなかは、真夏とは思えぬ清々しい雰囲気。
そんな会場の空気がそうさせたのか、
初めて聴く佐立努さんと萬年将人さんによる、
息のあった(一緒のアパートに住んでいるらしい)
ギターとスチール・パンの音は、クリスマスのミサみたいだった。
スチール・パンで冬を思ったのは初めてかも。
あるいはやさしい、佐立さんの歌声のせいかもしれない。

フジワラさんは2度目のライヴ、前回はお寺で今回は教会。
なぜだろう、毎回思うんだけど、
すんごく歌がうまいタイプのひとでもなく、
アンサンブルも完璧!というかんじでもないのに、
フジワラさんのライヴを聴いていると、
こう、胸をぎゅっとさせるような瞬間があるのだ。
佐立さんが言っていた、
「『い、のる』を聴いていると、懐かしい気もちになりますね」
という言葉はまさにそうで、
小さいころの、田舎でのできごとや思い出が、ふわふわと浮かんでくる。
最後にアンコールで演奏してくれた、
わたしの大好きな「夏の虫」での影絵が、そんな気もちとしっくりきた。

ゆかいなひとたちと 別れた帰り道
夜空の星ぼしが こんなにも近い

「夏の虫」より。歌詞は作家の雪舟えまさん。

わたしも夏の虫になって、夜風にふかれて帰ってきたのだった。


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