2016-04-01

Kevin Morby / Singing Saw

↑はじまりはソロ1stアルバムに収録のこの曲「Slow Train」のひと聴き惚れから


元WOODSのベーシスト、そしてキャッシー・ラモーンとThe Babiesとしても活動している、Kevin Morby、前作「Still Life」から1年ちょいぶりのソロ3rdが到着しました!

まずはとにかく、先行で発表された2曲のPVをぜひお聴きください。


*追記*↑このPVはKevinの生まれ故郷のカンサス・シティで撮影されたとのこと。
お父様がGMで働いていたため、モーター・シティからモーター・シティへの転居が多く、10代のころはパニック障害をもっていたという彼。飛行機が苦手で今でも、遠くにいる友人に会うためには車か列車を使い、自分のペースを大切に過ごしている、とのことがインタビューに書かれていました。そんな彼の繊細で、まわりにとらわれないマイペースなところも、音楽にあらわれていると思います。


WOODSのJeremyが主宰するWOODSISTから、大手Dead Oceansに移籍。前作での毎度おんなじ赤シャツ姿だったPVとは比べ物にならないほど、お金かかってそうな出来映え↑

そしてそれは、アルバム全体からも感じられて、ホーン・セクションや、タイトルにもあるように音楽のこぎり、ことSinging Saw (Musical Saw) も使われていて、前2作よりもヴァラエティに富んだサウンドに。

L.A.のSan Rafael Hillsというところに恋人と住みながら、都会と自然に暮らし、夕方にはかならず散歩に出る (きっとアルバム・ジャケットもそんな散歩の一場面なのでは)、そんな毎日のなかで綴られた9曲には、山、丘、鳥たち、花々、といった言葉が織り込まれていて、彼の新天地での生活の一部を想像することができます。

決して歌のうまいタイプではないけれど、ギターとピアノを演奏しながらつくられたであろうラフなメロディから、繊細でうつくしい旋律が印象的な曲もあり、Kevinもソングライターとしてのノリっぷりも伝わってきます。とくに冒頭を静かに飾る「Cut Me Down」や、シングル↑「Dorothy」は必聴!
「レナード・コーエンの『Passing Through』やボブ・ディランの『It's All Over Now, Baby Blue』のような曲を書きたい」そう語っていた彼の発言通り、現アメリカのインディ・シーンの中でも屈指のソングライターへとまた一歩、前へ踏み出した、そう感じられるアルバムです。

プロデュース、そして今回Kevinの片腕となって、クールなベースやギターもこなしているのは、ソロ・アルバムもリリースしたYellowbirdsのメンバーSam Cohen。ドラマーにKinseyとしても活動するマルチ・プレイヤーNick Kinsey、音楽のこぎりを担当するのはWOODSISTからアルバムもリリースしていたQUILT、John Andrews & The Yawns、そして最近WOODSにも参加しているJohn Andrews、バック・コーラスでHannah Cohen等、NYブルックリンのミュージシャンも多数参加。
限定クリア・グリーン・ヴァイナル、見開きの写真もステキですよ!

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