2015-12-24

Gofish / よかんのじかん


前作「とてもいいこと」から3年、テライショウタ(Nice View/ネス湖)ことGofishの4作目のアルバム。

テライさんのライヴをはじめて観たのは、2012年、町田の簗田寺で行われた「はるでら」にて。Nice ViewのこともGofishのこともなにも知らずに出かけていったのですが、ロングヘアをお団子にまとめた髪型を見て、きっとハードコアのひとなんだろうな、そう思って観たライヴが、アコースティック・ギター一本と、たんたんとした歌だけのシンプルなもので、ちょっとびっくりした覚えがありました。

コントラバスの稲田誠、チェロの黒田誠二郎の2人が加わったGofishトリオとしてのライヴは、ギターと歌だけのシンプルだった音に、深みと厚み、そしてときに狂おしい熱までも感じさせるものへと変わっていったのでした。
その後リリースされた「とてもいいこと」はその年ずっと、聴き続けて、2012年のわたしのベスト・アルバムのひとつに。
お正月明けの大雪の日に行われた、下北沢富士見丘教会のライヴは、一生残るすばらしい体験となったのでした。ブログに記してあります。→ Gofish 下北沢富士見丘教会 2013年1月14日

Gofishトリオ3人でのアンサンブルは、同じ時間を重ねたぶんだけ濃密、濃厚に、それがこのアルバム「よかんのじかん」
聴けば聴くほどにからだに耳にしみ込んでいくテライさんの歌とことば、
音のいちばん下から支える土のように力強い、稲田さんのベースとコーラス、
そしてとろけてしまいそうな旋律を生み出す、黒田さんのチェロの響き、
この3人でしかつくりだせない3つの弦楽器によるハーモニーと、日常のほんのささいなできごとを綴った歌は、きっと終わらない毎日の、生活のBGMとなることでしょう。
知らず知らずに口ずさんでいたり。
聴いていると脳みそからじわっと、いいものが出てる感じがしてきます。
ハードコアのひとが行き着く歌ものってすごくいいものが多いなあ、って思うんですがどうですか?激しさを知るからこそ、静と動の混在がバランスよくいくのかもしれない。
「祈りと祈りのすきまから」と「ライヴアルバム」の2曲が特に好き。
このアルバムもまた、長く聴き続けることになりそうです。

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