2014-01-18

1年前の大雪の日のこと



まったく、昨日という日は「いちにちまるごと夢」のような日だったので、
雪といっしょにとけてしまわないうちに、文にしよう。


降り積もった雪をかきわけ、かきわけ、
止まったりうごいたりの電車を乗り継いでついた教会は、
ここが下北沢、だなんていわれても信じられないくらいに白く埋もれていた。
じぶんも、集まっているひとたちも、みんな物好きばかりで、
思っていることは、みんなおなじなのを感じながら、ライヴを待っているのだ。


テニスコーツのさやさん率いるうんどら合唱隊は、
つたないながらも、こちらがはにかんでしまうかわいい合唱隊で、
教会の長椅子にすわるわたしたちのまわりを、くるくるとまわりながら、
声のつぶをぽんぽんと、風船みたいにとばしながら歌った。
まさに、この会場でしか聴けない、特別な合唱隊だった。


asunaさんのライヴもはじめてだ。
たったひとり、オルガンのまえにぽつんとすわって、
とんでもない音を出した。
(きょうは教会用のスペシャル・メニューだったのかな?)
いやいや、教会でこんな音、絶対に聴くことができないだろう。
うつくしくて、張り裂けていて、宇宙に届きそうな、壮大なドローン・サウンド。
すわっているのに、わたしは一回、卒倒したきがする。
他の場所ではどんな音を出してくれるのか、ぜひ観にいきたいと思った。


そしてGofishトリオだ。
1曲目からもう、1回目のクライマックスがきた。
おおおおー!おおおおー!3人の音と、声のうず。
圧倒されて、そしてテライさんのはかないうたが始まった。
YouTubeでは観ていたけど、生でトリオを観るのははじめてで、
アコースティックな音なのに、こんなにも静かではげしいとは思わなかった。
テライさんの、言葉と、
稲田さんのコントラバスと、
黒田さんのチェロのハーモニーが、
教会の三角形の天井に、すいこまれていって、
もういちどあたまのうえから、降ってくるよう。
ときにはどしゃぶり、ときにはきょうの雪のように。
asunaさんが加わった「ふたつの月」で、またクライマックスがきて、
雪がぜんぶ、とけちゃうんじゃないかと思った!
(教会の屋根が、ふっとんじゃうんじゃないかとも思った!)


帰りに、初めて入った地元のラーメン屋さんのラーメンがおいしかったこと、
空を見上げたら、もう晴れわたっていて星が満天だったことも、
こんな日に観に行ったわたしたちの気持ちが、特別だったからなのか、
メンバーもやっぱり、こんな日で特別な気持ちだったのか、
それはわからないけど、
きょうという一日が、まるごと忘れられない日になったのだった。
また、観に行ける日がくるといいなあ、と思う。

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むかしのブログが、もうすぐ消えてしまうということと、
波田野さんのNight Peopleのこの、1年前の素晴らしいライヴの更新とともに、
日記を再掲載しました。
何度観なおしてみても、鳥肌が立つような、とんでもないライヴだったなあと
昨日のことのように思い出しています。

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