2013-11-24

読みメモ 街場の憂国論/内田樹



もう何年も前のはなしだけれど、うちのダンナが
「ウチダセンセー」「ウチダセンセー」と連呼していたので、
わたしも本を読んでみたことがある。
でもなんだか、そのていねいな言葉使いが馴染めなくて、
ちょっと苦手だったのだけれど、
やっぱりいつも気になって、何かあるとブログを読んだり、
家に増えていく本を読むようになった。
ああこのひとは、こんがらがった難しいことをひとつひとつ説明してくれている。
しかも他のひとが言いそうもないことを、はっきりと言いなおしてくれている。
そういうことだったのか。

ひとは、自分に対して反対意見を持つひとが、何を言っているのか、
何をどう考えてそうなのか、知りたくなるものだと思うのだけれど、
この国の中心のひとたちは読んでないのかな?気にならないのかな?
不思議。

もうタイトルからして、けっして明るい話ではないし、
特に震災後の執筆のものを集めているから、
読みながら、
「ええー!」とか、「ひどすぎー」とか、声が出てしまった。
本当にひどいのだ。(憂国論ですから)
でも、あとがきに書かれていた、
「蟻の穴を小石で塞ぐ」という作業は、もしかしたらできるのではないか。
問題はたくさんあって、「国」の大きさで考えると巨大だけど、
自分のまわりの、小さな範囲でできることはあるはずだと、
なんだか明るい気持ちにさえなってきた。

*外国のものより国内のものを。
*遠くのものより近くのものを。
*大きいものより小さなものを。
*知らないひとのものより、知っているひとのものを。
*なにかをしてもらったら、なにかをお返しする。
*いいものを見つけたら、まわりにおすすめする。

というようなことを、していきたいなあと思いました。

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