2013-02-06

映画「断絶」について


アーカイブ的に以前のブログの中でも気に入っている
奴をすこしづつアップしていこうとおもいます。

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先日本当に十数年ぶりに映画館へ『断絶』を
観て来た。
こうみえて実は映画大好きBOYだった20代前半でしたが
最後に観たのはナンだったのか?

映画の方は
何も起こらないアメリカン・ニュー・シネマの代表のようなことをさんざん聞いていたから
(現実に興行は散々だったためモンテ・ヘルマン監督を映画界から遠ざけるのには十分だったほど。)
期待はしていなかった。(してないってのはウソだよね)
伝説のバンドの再結成ライブ位の、観ておいた方が良いよね的な感じ。

確かに何も起こらなかったが
その抑揚の無い中
微妙に抑揚するストーリー
以前から好きだった
ジェイムス・テイラーにデニス・ウィルソンの二人は
さらに好きになったのは言うまでもない。
JTのあのクールさに、デニスの人懐っこい笑顔に
ぼくは持って行かれっぱなしだった。
そしてもう1人
ぼくの心を鷲掴みにしていったのが
THE GIRLのローリー・バード。
彼女だ。

Great 3の片寄さんの影響でAORに熱をあげていた頃であった1枚に
アート・ガーファンクルの
アルバムがあった。
正直サイモン&ガーファンクルの、しかも地味なほうの方の
アルバムなんて
こんな機会がなかったら聴かなかったであろう。
正直あまり本家でさへそこまで知らないのに
ユニオンで100円~300円で見かける事さえあるこのアルバムが果たして・・・・

ところが!

ほんとに良いアルバムで
特に(普段レコードで聴いているため)B面、ジョン・ジャーヴィスとエリック・カズのペンによる
「Can't Turn My Heart Away」からの流れは
正直鳥肌が立つほど良い。
ほぼ全てがメロウなバラード曲で占められていて
すこし人生に疲れたあなたやボクにはぴったりなアルバムだ。

アルバムの裏に
女性の口元からしたの写真が採用されている。

彼女だ。

ローリー・バード。

75年位から彼、アート・ガーファンクルと
二人は同じ時を過ごしていた
しかし79年彼女は彼のアパートで自らの短い命を絶つ。

その後発表されたのが先のアルバムで
インナーに小さく『バードに捧げる』とある。

映画『断絶』での彼女はほとんど素だったらしい
監督がそんな彼女を採用しそんな彼女から役のディティールを
描いた。

多分(ボクを含めた)バカな男は
きっとみんな彼女と恋に落ちるはず。
(H)




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