2013-05-31

1999年のころ

1999年のころ、わたしは20代なかばで、
自分には大きすぎる仕事をまかされて、
毎日毎日、息をするのもたいへんだった。
仕事仲間もいたし、楽しかったし、
やりがいもあった。ひとりではなかった。
でも、どうしてか、ひとりぼっちの気がして、
さみしかった。
毎日毎日、朝と夜と、
多摩川の上を、いったりきたりしていた。
その夏は、
ヨ・ラ・テンゴの「I Can Hear The Heart Beating As One」と、
ブラッドサースティ・ブッチャーズの「未完成」ばかり聴いた気がする。
多摩川の水が流れていくのをみながら、
川沿いで野球するひとたちをみながら。

その冬にわたしははじめて、
血がつながらないひとと、家族になった。
あれから、ずいぶんながい時間がたって、
いろいろなまちに行き、
心臓がつぶれるかと思うような、つらいこともあったりしたけど、
わたしはいつも、ひとりぼっちではなかった。
これからもずっと、ひとりぼっちではないと。

昨日、
唯一無二の、ギターを弾くひとの、
唯一無二の、歌を歌うひとの声を、ふたたび聴きながら、
突然、また、
ひとりぼっちになってしまう日がくるかもしれないことを、考えた。
それは突然、やってくるかもしれないのだ。

歌は、残る。
音楽も、残る。
でもやっぱり、さみしい。

2013-05-24

5/22 new in

こんにちは。
早くも5月最後の追加アイテムご紹介です。


音楽史にのこる、名盤、ジョニ・ミッチェルの「Blue」
レコードで入荷です。
これもまた、無人島アルバムの1枚。



Mercury Revの95年のアルバム。
このアルバムから、ジョナサン・ドナヒューがVo.の今の体制に。
初期の激しいギター・サウンドと、サイケデリアの融合!名盤。



ファストバックスのカートがプロデュース、
The RaydiosのFinkも1曲参加のBum 1stアルバム。





Vo.のリズの魅力が溢れ出す、
スペインはエレファント・レーベルよりリリースのThe School。
ギター・ポップが好きならばぜひ。


レジ横BOXコーナーにも、アイテム足してます!
今週もいいものだけ。
お店はこちら→ Classics Records

2013-05-15

5/14 new in

バラが咲きみだれ、ライヴが山盛りな5月、
いかがお過ごしでしょうか。
昨日の新着アイテムのご紹介です。


 ただいまツアー中の、レイチェル・ダッドとICHIの新作、
10インチとCDが入荷しました!
赤ちゃんが加わったしあわせな家族の音楽です。





カナディアン・パンクの重要人物、
Art Bergmann率いる、ヤング・カナディアンズの3rdシングル!
12インチで入荷です。



元チャベスのマット・スウィーニーとボニー”プリンス”ビリーによる
最強タッグのコラボレーション・アルバム。
男2人のぶつかりあいが、アツい!





アレックス・チルトン!
Shoeshineレーベルからの7インチは、ライヴ2曲。
ロックンロール・クラッシックのカヴァーです。




祝再始動!のGreat 3の12インチ。
オリジナル・メンバーによる、シングル曲、Remix7曲収録。

などなど、今週もおすすめだけ、入ってます。
お店はこちら→ Classics Records


2013-05-13

ENJOY YOUR LIFE AGAIN !!


さぁ、気をとり直して行ってみよう!

JAD FAIRと(TEENAGE FANCULBの)NORMAN BLAKEがツアーをする
しかもそこに、随分と長い事日本をツアーしていたル・トン・ミテ。
そしてベイビーを引き連れ戻って来てくれたレイチェルとICHI。
ポウジーズの頃から憧れのケン・ストリングフェロウ。
そんな彼らが(会場は違えど)一同に会する『縁』に感動。

ぼくらが選んだのは5月11日 渋谷 オ・ネスト。
とにかくテニスコーツが観たい!ってのも理由のひとつ。

当日は、あいにくの雨模様。
渋谷のホテル街は、淀んでおりました。が。

会場前のバー・フロアでは、JADその人や、ステージ前の出演者が
リラックスしており、今日のイベントのリラックスした雰囲気が伝わります。

いよいよ開演です。
ル・トン・ミテ。彼はとにかくエンターテイナー。
みんなを楽しませたいのか?自分が楽しみたいのか?
メロディアスな曲とアバンギャルドな曲を交互に連発でした。

続いては
テニスコーツ。
せつない。
さやさんは、泣いてる様に見える時もあり
よりせつない。
植野さんのギターは、それがガット(クラシック)ギター
1本という事をいつでも忘れさせる、グルーヴ感。たまらない。
そして、ステージそでで控えていたジャド、ノーマンが参加
おじさん達がさやさんを、見守っている感じ。
しかしなれない日本語でのコーラスを求められ
戸惑いつつもこなすおじさん達。

なんでテニスコーツを、メデイアは取り上げないのだろうか?
取り上げて欲しい訳ではないが、取り上げないのはおかしいなと。

そしてジャド・フェアとノーマン・ブレイク!
ステージは交代制で歌わない方はドラム担当。
まずは、ジャド
その自由なプレイスタイル、根っこはブルーズなのかな?
フリーキーなギター・プレイ!噂には聞いていたが、最後にはそのギターをへし折る!
圧倒的!
そしてノーマン。
ダニエル・ジョンストンのカバーやTFCの曲も!!

個人的には先のテニスコーツのステージの際も
登場しただけで「おおっ!」と声がでてしまったノーマン。
やはりオーラというか、貫禄というか、輝いてました。


アンコールは二人での「スピーディング・モーター・サイクル」。

濃密なイベントでした。

さて反省会です。
はじめてさわったギターはガットギターでした。
「こんなのロックンロールじゃねーよ」とエレキ弦はってました。
音楽の授業でピアニカがとにかく嫌でした。
アメリカのオルタナティブ・ロックを聴きはじめたとき
ハーフ・ジャパニーズ聴いたのですが
正直わからん、つまらん!と投げ出していました。

この日はぼくが投げ出したり、つまらないと決めつけていた事が
まとめて目の前でしかもカッコよく披露された夜でした
改めて自分のセンスの無さにきづかされ、がっかりです(笑)

これからも、スウィート・ドリームス・プレス
http://www.sweetdreamspress.com/ 福田さんに導かれる様に
ふらふら歩いて行きたいと思います!







2013-05-07

はるでら @ 町田簗田寺


いまだ、フジロックにいったことのないわたしが、
ここ何年か、毎年この時期に楽しみにしている、
「春の寺フェス」こと、「はるでら」にいってきた。
回を重ねるごとに、出演者がどんどん増えて、
今年はなんと、7組!
ますますフェス化、そして、お客さんもたくさんやってきている!
偶然にも、5月6日は亡くなった父の誕生日で、
お寺にいくことに、もうひとつ理由が加わった。
町田から乗った、バスの景色を見ながら
生きていたら今年で68にもなる父の姿を、思い浮かべながら簗田寺へ。
(が、それは無理で、彼は永遠の52歳で、わたしは永遠に22歳でありたい。無理か!)

夕暮れから宵へ、みどり映える境内に、めくるめく音楽が響きわたった。

おかあさんになって帰ってきた、レイチェル・ダッドは、
相変わらず、音楽の妖精みたいで(若返ったみたいにみえた!)
ホントに楽しそうに、くるくると演奏する。
おとうさんのICHIも、ますます天才的なショーを繰りひろげ、
くりくりまなこのしゅうきくんの将来が楽しみだ。

初めてみる、ノアルイズ・マーロン・タイツの、
粋で悦に入った演奏は、お堂内をダンスフロアにさせる勢い。
井上智恵カルテットには、稲田誠&黒田誠二郎の2人もくわわって、
お堂中にその繊細かつ、ドラマティックな曲がひろがった。
三富栄治さんの妖艶なギターの響きも、お寺にうずまいた。
「外で聴くのがまたいい!」とは夫の談。

そして、アルバム「い、のる」を聴いて、ずっとみたいなあーと思っていた、
フジワラサトシさん。
素朴な歌とギター、ピアノの美しい旋律と、ハーモニーは、
アルバムで聴くよりも、もっともっと染みた。
大好きな曲「夏の虫」をやってくれてうれしかったこと。
途中降った通り雨も、まるで演出のようで。
またライヴにいってみたい。

最後を飾るGofishトリオは、ASUNAを加えた豪華ヴァージョンで、
本当に、最後を飾って、ぜんぶを持っていってしまった。
前回、大雪降る教会で観た時よりも、
またさらに、どんどん、すごくなっていて、
わたしは寺でも気絶した(気がする)。
マンダラが、降ってくるようだった。
わたしの語彙がないのも理由ですが、
もう、そのライヴをあらわす言葉が見つからないのです。
「ことばにできない」

なんてフェスなんだ!はるでら!
最高だな!なんていいながら、千葉まで帰ってきました。
来年も楽しみにしています。

去年のはるでらのブログは→ こちら

2013-05-05

5/4 new in

G.W.、いかがお過ごしですか?
昨日の新着アイテムについてご紹介です。


 キャロル・キング、ダニー・クーチ、チャールズ・ラーキーによる、
伝説のグループ、ザ・シティ唯一のアルバムをLPで。
それまでポップスを書いていたキャロルの、SSWとしてのデビューでもあります。



マンチェスターのギター・ポップ・バンド、
ザ・マン・フロム・デルモンテの名盤12インチ!
3曲すべて名曲ですねー



 もうすぐ新作もリリースする、プライマル・スクリーム、
ケヴィン・シールズによるRemixと、
Jesus And  Mary Chainのカヴァー収録12インチ。おすすめ!



 当店の定番アルバム、
パーニス・ブラザーズの1stの輸入盤が入荷!
国内盤も在庫あります。



 新作も?ウワサされる、われらがタラ・ジェーン・オニール、
個人的にも人生のベスト・アルバムの1枚でもあります。
うつくしく、はかない音世界を堪能あれ。


懐かしのビーナス・ペーターの、スペインからの7インチも入荷してます!


他にもいろいろ入ってます!もちろんおすすめだけ。
お店はこちら → Classics Records