初めまして。ケイトさん!
ご連絡するのが、大変遅くなり本当にごめんなさい。
初めてあなたの事を知ったのは
2001年10月マガジンハウスより
発行された『relax』56号だった様な?違う様な?
そのハイエンドでありながら、どこかこちら側(ちょっとこういうと、恥ずかしく申し訳な
いきもしますが)そのストリート感の要素を強く感じたその特集は、僕の心を打ち抜きまし
た。
後にも先にもボーナスを支給してくれる様な企業で
しかもその支給対象となる正社員だった僕は、初めてのボーナスで、あなたのブランド。
そう『Kate spade』のバックを奥さんに買ってあげよう!と決めたのです。
しかし、当時熊本に僕らは住んでおり近くに『Kate spade』のショップは無く
福岡のI田屋まで行かないといけなかったのです。
問題は距離では無く『奥さんに内緒』という事。
転勤で訪れた場所で、休みの日は、二人で過ごすことが多くまた何より
嘘をつくのがド下手な僕が『休日一人で出かけるから』ってのは
正直「バレる・バレない」という意味でちょっと福岡まで行くのが、難しかったんです。
で、勤務先のアルバイト達にお願いして半休をもらい
朝はどうにか普通な感じで「行ってきまーす」と、特急に乗って福岡へ。
そして、無事バックを購入まさにタッチアンドゴーで熊本の職場へ。
頑張ってくれていた共犯者のバイト達が「ちゃんと買えましたか?」って
色々嬉しかったな、あの日は。
本当はクリスマスにあげるはずだったけれど
やはり隠し通すのに、我慢できず12/23にあげたのも、らしいといえばOKかな?
あなたにも、あの時の奥さんの顔は見てもらいたかったです。
数あるあなたのプロデュースしたアイテムの中で
個人的にですが、1,2を争う
デザイナー マイケル・イアン・ケイのデザインをモチーフにしたテキスタイル
『ノエル・ウィーヴ』のバック。
特別な時に奥さんが使ってくれています。
もう少し早くお手紙を書くべきだったと後悔しています。
今までお疲れ様でした。そしてありがとう。
どうぞ安らかに。